社会的責任投資 SRI socially responsible investing 2005 5 11
先月(4月)に起きたJR福知山線の脱線事故は、
間接的に、投資家にも責任があると思います。
投資家は、企業に対し、あまりにも業績を求めすぎています。
「売上高や経常利益が、毎年、伸びているか」ということを、
企業に求めすぎると、
それが、企業にとって、強迫観念になってしまい、
結果的に、企業は、利益優先・安全軽視となってしまいます。
確かに、企業は、利益を追求する存在でありますが、
同時に、企業は、社会的な存在です。
企業が、社会性を無視して、純粋に利益のみ追求するならば、
最終的には、社会を破壊してしまうでしょう。
しかし、企業をそう追い立てている者は、投資家です。
毎年、売上高や経常利益の向上を期待すれば、
経営者にとって、精神的な負担となります。
企業は、設備投資に関して、
「安全」に投資したい年もあるでしょうし、
「研究」に投資したい年もあるでしょう。
あるいは、「環境保護」に投資したい年もあるでしょう。
企業に対する評価は、業績だけでなく、
安全性や環境保護などの公共性に対する評価も行うべきです。
また、そうしたものを指数化して、投資指標とすべきです。